※ざっくり言うと※
・世界の終わりにもう30秒近付いた
・原因は主にトランプ大統領のせい
・それだけじゃないよと言いつつトランプ氏への苦言がほとんど

私たちは現在、真夜中の「終わりの時」まで2分30秒のところにいます。原子力科学者会報(Atomic Sc​​ientist Bulletin)は、ほぼ70年ぶりに深夜の30秒を真夜中に近付けました。つまり、今は深夜まで3分のところから2分30秒で留まっています。

原子科学者たちは、惑星が核兵器や気候変動など多くの脅威のために大災害に近いことを示す、象徴的な「世界週末時計」を64年間で真夜中に最も近い時間に進めるという歴史的な発表をしました。ちょうど、第45代アメリカ合衆国大統領がトランプに決まった時です。

シカゴに拠点を置く原子力科学者の会報によって考案され、ウェブサイトに表示される、いわゆる世界終末時計は、世界的な災害脆弱性の指標とみなされています。

「この終末時計は、この部屋のほぼすべての人が生きていた時より深夜に近い」と、同誌理事会のローレンス・クラウス氏はワシントンで記者会見しました。

奇妙なことに、この時計は、1953年に「終末の夜明け」に近づき、米国と旧ソ連の核軍縮競争の始まりを告げました。

 

数多くの要因

上記のように、科学者が真夜中に近づくために移動することを決めた理由はいくつかありますが、そのうちの1つは確かにトランプ大統領の登場です。しかし、トランプ大統領だけの責任ではありません。

理論物理学者であるクラウス氏は、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領は、脅かされたことに対する大きな責任を負っていると語りました。

原子力科学者の報道によると、核兵器の不安定性、特に米国とロシアが、人類が直面する最大のリスクの1つとして原子力兵器を近代化しようとする中で、いくつかの要因が挙げられています。

さらに、中国によるパキスタンに対する核兵器分野の援助、インドやパキスタンの核兵器の拡大も懸念されているとの声明で発表されました。

「世界終末時計」に関する声明では、同誌の科学安全委員会は次のように述べています。「2016年にかけて、国際社会は、人類の最も緊急な実存的脅威、すなわち核兵器や気候を把握するのに結果的に失敗しました。そのため、この恐ろしい世界の状況は、2016年の世界的で暴力的なナショナリズムが背景にあります。米国の大統領選挙で最終的な勝者であったドナルド・トランプ氏は、核兵器の使用や拡散について不安を抱き、気候変動に関する圧倒的な科学的総意に不信を表明しました。ドナルド・トランプ氏による、このような発言が出されたのは、米国の大統領となってわずか数日のことであり、これまでにはなかったことです。」

この声明は続きます。「まったく同じように、言葉が重要であり、トランプ大統領は昨年言いたいことがたくさんありました。次期大統領としての彼の発言及び行動は、不安定なやり方で歴史的前例を壊しました。彼は、米国の核兵器の拡大について、慎重なコメントをしています。彼は、知的な専門家の結論を含む、国際安全保障に関する専門家のアドバイスを、過小評価、または完全に拒絶するという厄介な傾向を示しています。また、エネルギー省を率いる彼の支持者と環境保護庁は、気候科学の基礎を論じています。要するに、今のところ就任したにもかかわらず、大統領の不満足な声明、専門家の助言への公開の欠如、疑惑のある内閣の指名などは、すでに悪い国際安全保障状況をさらに悪化させているのです。」