※ざっくり言うと※

・金星に以前見られなかった謎の構造が現れる

・おっ、宇宙人ニキ?

・重力波によるものだがわりと新発見かもしれない

東京立教大学の専門家は、宇宙船あかつきを使って、近郊の金星の大気中にある巨大な構造を発見しました。報告によると、構造は数千キロメートルの大きさです。興味深いことに、我々が以前観測した時にはそこにはありませんでした。

金星の大気の上層にある雲の頂に、巨大な構造が10km以上伸びています。専門家の間で混乱を引き起こしたのは、その「構造」が数日間移動せず、惑星表面の山岳地帯に固定されたままだったという事実です。

金星は奇妙な惑星です。「金星と地球とは、2つのチョコレートケーキミックスがありつつ、1つのチョコレートケーキと1つのレモンケーキができているようなものです」とNASAの元主任科学者であるエレン・ストーファンは語っています。

科学者たちは2015年12月7日から11日にかけて、宇宙船あかつきが撮影した赤外線画像からその構造を発見しました。あかつきは、2010年に金星周辺に到着したまま周回軌道に乗れず、その5年後の2015年12月7日にようやく乗ることができました。

この構造はなんでしょう?ひょっとして、エイリアンによるもの?

現時点では、この構造の正確な特性は全くわかりません。しかし、科学者による最も可能性の高い説明では、その構造は、高温から低温に大気が変化することにより、近くの山の上を空気が流れ、その際に生成された何らかの重力波である可能性が高いことを示唆しています。

立教大学の田口誠氏は、「高原が、静止した重力波を発生させる鍵であると考えています。なぜなら、これまでに15本以上の波がその中心にある高地の上に登場しているからです。」と述べています。IFLScienceの中で、氏は言いました。「これは、金星における中層大気から下層大気への重力波の伝播の最初の証拠です。」

IFLScienceが説明する記事によると、金星の西風は、毎時360キロ(時速225マイル)以上の速度に到達し、惑星の自転よりも60倍も高速に吹きます。これは、科学者が少し混乱した主な理由の1つでした。田口氏が指摘したように、この構造が数日間、位置を維持することができたことは非常に驚くべきことです。

氏は「地球上の大気中に見られる山岳波や熱潮のような重力波の発生メカニズムが存在する可能性がある」と述べました。「この質問に答えを出すためには、現地のすべての時間と経度をカバーするより多くのデータが必要です」

興味深いことに、wired.comが指摘しているように、この研究が行われるまで、科学者たちは重力波の高波が大気中に伝播し、それらが低気圧に閉じ込められると考えたととがありませんでした。

この研究は、ネイチャー・ジャーナルに掲載されました。題名は金星の大気中の大型静止重力波